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プロダクト企画部
iidaグループの堀田さんにお伺いしました。
iidaグループの堀田さんにお伺いしました。
- ―― まず、開発コンセプトを教えてください。
堀田氏
昨年au design projectのコンセプトモデルとして「PLY」と「ガッキ ト ケータイ」を発表しました。4都市で展覧会も開催したのですが、大変好評で商品化して欲しいとの声を多くいただいたことがきっかけです。
デザインを担当された神原秀夫さん(カドケシのデザインを担当された方)は「デザインは何もないところから考えることは出来ない」と言われているんですね。デザインや技術など過去のケータイが積み上げてきた歴史に何を積み重ねていくのか、その問いかけをそのまま層というカタチで表現されているんです。
- ―― 去年のコンセプトモデルの時は、デザインだけでなく、ギミックや技術の重なり、ということでいろいろな機能がついていたと思います。今回でも、もっとケータイ自体を厚くすれば機能追加ができたと思うのですが、あえてそれらを省いて薄くした、というのは何かコンセプトが変わった部分があったのでしょうか。
-
堀田氏
コンセプトは変わっていません。PLYはこの縦横比のバランスが非常に重要なデザインなんですね。
機能を追加していくと、縦長くなってしまったりしてPLYのかわいらしいデザインの印象が変わってしまいます。
コンセプトモデルでは、プロジェクター機能をつけたり、それこそ、ティッシュがついたり、コンセプトモデルならではの、おもしろいアイデアを提案していました。プロジェクターも実現できたらよかったのですが、そこまでの小型のプロジェクターモジュールは、まだ無いので残念ながら現時点では諦めることになりました。すべての層をスライドして、キーが層ごとバラバラに出てくるというものもコンセプトではあったのですが、実際試してみると、キーが非常に打ちにくかったり。そういったこともあって今の形に落ち着きました。
- ―― 機能といえば、グローバルパスポートGSMに非対応なのはなぜでしょうか。
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堀田氏
グローバルパスポートCDMAは対応しています。GSMはサイズの問題もあって今回は非対応とさせていただきました。
- ―― なるほど、この縦横比率があってこそ、なんですね。
コンセプトでは何色かあったと思うのですが、この3色に決まったのはなぜでしょうか。 -
堀田氏
グリーンもパープルもみんな人気でした。面白いのは地方によって人気の色が違いました。
パープルは大阪で非常に人気がありましたし。カラーはコンセプト展で行ったアンケート結果なども参考にして決定しました。その中でも、ブラウンはPLY WOODをイメージして配色してあり、PLYのコンセプトを表しているカラーなので必ず出そう、というのがありました。ピンクは女性に圧倒的に人気が高かったので、これも採用となりました。最後の1色は悩んだのですが、3色のバランスや秋冬モデルという時期などを考慮して、男性的、シックなイメージのブラックに決定しました。
- ―― チョコレートの色がコンセプトのブラウンと混合していましたが、木のイメージのPLY WOODがオリジナル色なんですね。
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堀田氏
そうですね。「積層」というデザインからPLY WOODをヒントにこの色が生まれ、そしてその他の色のバリエーションが広がりました。
- ―― なので、10月13日発売のPLY専用置き台、「PLY WOOD TRAY」が木なんですね。


堀田氏
そうなんです。これは天童木工さんのあらかじめ板を積層した上で曲げる技術を用いて作られていて、PLYにぴったりな置き台です。
- ―― 100台限定にはどういった意図があるのですか。
堀田氏
値段も1万2800円とちょっと高めですし、天童木工さんの製造も考えて100台限定となりました。オプションですが、卓上ホルダも同じく層のデザインを取り入れています。
「PLY WOOD TRAY」は置き台ですが、こちらは充電台になります。
- ―― どちらも置いたままスライドさせることができて、充電もできますね。
-

- ―― ピンクが女性をターゲットに、黒がシックに男性ターゲットに、ということはわかったのですが、このブラウンはどういったユーザーをターゲットにしているのでしょか。
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堀田氏
PLY自体は20代・30代のデザインに興味のあるお客様をメインのターゲットにしています。ブラウンはPLYのコンセプトを最も表している色で、この色も幅広く支持がありました。男性女性どちらにも選んでいただける色だと考えています。
- ―― iidaの中でもG9は「海外で使える」、misoraは「シンプル」とコンセプトがはっきりしていましたが、一言で言うと、PLYはなんでしょうか。
堀田氏
「積層」のデザインでしょうか。でもカラーも今までになかった存在感のあるカラーですし、タブキーも特徴的ですし、、特徴が多くて一言で表すのは難しいですね。
- ―― 何かしらのコンセプトありき、の端末開発の中で、PLYは「デザインからの開発」という所では、かなり特殊なケースなのではないでしょうか。
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堀田氏
これはタイミングもあるんですよね。いままでのコンセプトモデルで、「商品化して欲しい」という声が多くある端末でも出せなかったモノもありますし。そういった意味ではPLYはいいタイミングで、コンセプト発表から商品化が実現できた端末ですね。
- ―― 発売から約1ヶ月経ちました。販売台数の方はいかがですか?
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堀田氏
ご好評いただいています。
neonの時もそうだったのですが、女性の購入者が多いのも特徴となっています。
- ―― 確かに、こだわった端末にお金を払うのは男性が多いですからね。PLYのデザインが発表された時は「こんなケータイ発売されないでしょ」と思ったぐらいですから。デザイン主導で発売された久しぶりのケータイに、ユーザーが反応した結果ですね。
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- ―― ワンセグアンテナが外付けで、そのアンテナコードを入れるケースが付属していながら「試供品」という扱いなのはなぜでしょうか。
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堀田氏
アンテナを内蔵するとサイズが縦長くなってしまい、先ほどお話しした縦横のデザインのバランスが保てませんでした。
ワンセグは実際は使用していなかったり、たまにしか使わないという方も多いと思います。かなり検討をしたのですがPLYはコンパクトサイズ、デザインを優先し、ワンセグアンテナは外付けにしました。
ただ、アンテナケーブルだけでは持ち歩きし辛いですし、なくしてしまったりしないよう、ストラップとして持ち運びしやすいケースを付けました。アンテナケースは携帯電話を使用する上で必ず必要なものではなく、使用していただくかどうかはお客様しだいですので試供品として提供しています。
- ―― CMですが、中田ヤスタカ氏の音楽に変わってから、ケータイの登場の仕方は変わらないのに、PLY端末のCMばかりのような気がするのですが、今のCMはPLY専用なんですか?
-
堀田氏
iidaは世界観を統一したCMになっています。なので、CMの世界観は前回のテイ・トウワさんの音楽の時と同じになっています。基本的に、端末発売の時期にあわせてCMを展開しているので、今はPLYのCMが流れています。G9とmisoraは発売時期が近かったために、CMも重なった、ということだと思います。CMの楽曲はiida callingにも連動していますので、iida colling2では中田ヤスタカさんの楽曲でオリジナルの着うたを作る事ができるんです。
- ―― PLYのCMになってはじめて「プライ・・・」てつぶやきますもんね(笑)
-
堀田氏
そうですね、曲の中でもプライって何度も言っていますし(笑)。この「プライ」という言葉を入れるのには社内でも賛否あったんです。ただ、「PLY」は「プライ」という読み方が難しいですし、まずは名前を覚えていただきたいということから、今回入れることになりました。
- ―― ユーザーは気づかないけれども、ここはこだわっているんですよ、という所はありますか?


堀田氏
実は2層目は3色とも濃い色にしているんです。というのも、この層がスライドした時に2層目は裏側に出てくるんです。裏側がピンクとか嫌じゃないですか(笑)。なので、この層は暗い色にしてあって、また、3色並べた時に統一感が出るようになっています。
ケータイは使い続けると色がはげることがありますよね。PLYは外側の塗料に近い色の素材を各層にも使っているので、万が一塗料がはげても目立ちにくいようになっています。また、各色にこだわったため、TAB-KEYの文字色も、各色上でも違和感なく同じ色に見えるように調整しています。
キーのフォントも神原さんにデザインしてもらっていてPLY専用となっています。また、キーは小さめなんですが、傾斜をつけて少しでも押し易いよう考えています。
外部接続端子のカバーもデザイン的にはどこにあるのかわからないようになっていますが、実際使う時は開けやすいよう広範囲に溝を設けてあったり。
神原さんは「ユーザーが(こういったこだわりに)気づかなかったら、成功ということ」とおっしゃっていました。搭載されているサウンドや壁紙などもPLY専用にデザインされています。
実はこのワンセグアンテナケースも、ケータイをたてて、ストラップに通すと、ちょうどケースとケータイが同じ高さになるようになっています。デザインも一応PLYのミニチュアのようなデザインで層になっています。
- ―― いろいろこだわりがあるんですね。こだわりを話すとそれだけで一晩明かせますね。
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堀田氏
そうなんです。話しが尽きません。
- ―― 本日はありがとうございました。

